2016-01-01から1年間の記事一覧

直感

なんとなくまずい気がする。そのような直感が働くことがたまにあります。ところが、直感を他者にどう伝えれば良いか、少々悩ましく思います。 というのも、ビジネス・コミュニケーションでは自然と理由が求められます。主張に理由が付帯すれば、主張者の説明…

フレイレに思いを馳せる

少し乱暴な言い方ですが、企業には支配的論理があります。支配的論理は、制度、慣行、文化など社内の多岐にわたって浸透しています。そうした浸透が全体として、特定の論理を「支配的」にしていくとも言えます。 支配的論理に「反する」取り組みは、一見、強…

フィールドの創造

大学院生時代からの研究仲間の伊藤智明さんが、日本ベンチャー学会で学会賞を受賞しました。その知らせを聞き、早速、昨日、伊藤さんと祝杯をあげました。 「企業家の失敗」を「探索」したのが伊藤さんの受賞論文です。ここにおける「探索」は、一般性を頂点…

安心感、文法、位置取り

(乱暴な表現ですが)一般企業と比較すると、ビジネスリサーチラボは、「議論」が量・質ともに求められる会社です。ここでいう議論は、会議とイコールではありません。 公式的にも非公式的にも、同期的にも非同期的にも、口頭でも文字でも、他者と議論を行い…

形式に注目する

ビジネスリサーチラボでは、企業から依頼を受け、量的調査だけではなく、質的調査を実施することがあり、そのための手法として「インタビュー」を選択することがあります。 インタビューのデータを分析する際、私たちはしばしば「内容」に注意を払いがちです…

心地よい混乱

芥川賞受賞作『コンビニ人間』を読みました。小説家の想像力と筆力には心から脱帽します。内容は実際に読んだほうが良いと思うので、やや抽象度の高い感想(感覚?体験?)のみ。 誰しも、特定の現象・人物に対して「これは変だ」と思う感覚を持っているので…

そのものと向き合わない

私は音楽が好きです。比較的多くの音楽を聴いてきた方だと思います。夜を徹して音楽を作るほど、のめり込んでいた時期もありました。 ところがここ数年、新しい音楽をフォローするエネルギーを持てずにいます。90年代の音楽をリピートしている自分がいるので…

偶然の再訪

ビジネスリサーチラボでは、現実に関する理解を深めるため、日常的に研究を調べる機会があります。研究を調べる際には、しばしば「検索」という手段を用います。 個人的に興味深いのは、一見関係ない議論をフォローしていたり、異なる専門性を持つ人と雑談し…

遠さ、楽しさ

遠いところ、それも、いつたどり着けるか予想もつかない遠さ。目的地が具体的に描けているわけでもない。そんな場所に向けて歩いていく時に何が大事だろうかと、よく考えます。 あ、ビジネスリサーチラボの話です。弊社は「臨床」というコンセプトを掲げて事…

雪と日常の記憶

今日の午前、首都圏は木々が白くなるほど雪が降っていました。にもかかわらず、私が出社する時間は幸いにも電車のダイヤ乱れもひどくなく、安堵しました。 雪が降るたびに思うのですが、昔からこんなに毎年降雪があったでしょうか。小・中学生の頃を思い返す…

決算と透明性

ブログを再開しました。タイトルを微妙に変更しましたが、さほど深い意味はありません。日常の中で考えた、とりとめもないことを書いていければと思います。 さて先日、決算の打ち合わせに行ってきました。ビジネスリサーチラボは9月末決算です。打ち合わせ…