偶然の再訪

f:id:york_date:20161127140548j:plain

ビジネスリサーチラボでは、現実に関する理解を深めるため、日常的に研究を調べる機会があります。研究を調べる際には、しばしば「検索」という手段を用います。

個人的に興味深いのは、一見関係ない議論をフォローしていたり、異なる専門性を持つ人と雑談したり、知的な空間をさまよっていると、ある時ふと、そこで交わされた「言葉」を思い出し、それが検索を豊かにする点です。

そうしたことは言ってみれば「偶然の想起」でしょう。しかし、一度その言葉を訪れているからこそ「再訪」が起きるのですから、ちょっとしたロマンを感じます。

先日も、弊社内の議論の様子を見ていて、「コンタクトゾーン」という言葉が急に頭をよぎりました。どこで聞いたか忘れてしまいましたが、慌てて検索しました。結果、目の前の状況を別の角度から捉えられたのでした。

遠さ、楽しさ

f:id:york_date:20161125164524j:plain

遠いところ、それも、いつたどり着けるか予想もつかない遠さ。目的地が具体的に描けているわけでもない。そんな場所に向けて歩いていく時に何が大事だろうかと、よく考えます。

あ、ビジネスリサーチラボの話です。弊社は「臨床」というコンセプトを掲げて事業を行なっています。このコンセプトはいわば弊社の目的地です。一方で、弊社は臨床の目的と方法を一意に特定できてはいません。

その意味での特定は、途方もない実践の堆積の末、見えてくるものでしょう。弊社のように、ぼんやりとした目的地に向けて歩くのは実に難しい。とはいえ、前に進まないと、目的地に近づきません。

そんな時に、私は「楽しさ」が大事だとつくづく思います。ある人が歩き続けるためにも、他の歩きたい人に参加してもらうためにも。私は経営者として、社員が楽しめる環境を率先して作っていければと思っています。

雪と日常の記憶

f:id:york_date:20161125164502j:plain

今日の午前、首都圏は木々が白くなるほど雪が降っていました。にもかかわらず、私が出社する時間は幸いにも電車のダイヤ乱れもひどくなく、安堵しました。

雪が降るたびに思うのですが、昔からこんなに毎年降雪があったでしょうか。小・中学生の頃を思い返すと、積雪の記憶は数度のみです。これは、インパクトのある非日常の出来事を中心に、記憶が残っているせいでしょうか。

確かに仕事においても、例えば、そんなに昔ではない創業当初さえ、非日常の出来事は詳細に語れますが、日常の出来事は思い出せないわけです。

ただ例外的に、社員の働きぶりを見ていて、ふっと日常に関する記憶が蘇る時があります。他者の日常を媒介して、自身の日常を振り返られるのは嬉しいことです。

決算と透明性

f:id:york_date:20161125164121j:plain

ブログを再開しました。タイトルを微妙に変更しましたが、さほど深い意味はありません。日常の中で考えた、とりとめもないことを書いていければと思います。

さて先日、決算の打ち合わせに行ってきました。ビジネスリサーチラボは9月末決算です。打ち合わせでは財務諸表を参照しつつ、顧問税理士とお話しました。

弊社は今年10月から第6期に突入しており、私もさすがに財務諸表は読めるようになっています。更に最近は、数値とそれが指す具体的な実践が紐付けられるようになってきました。

より積極的には、テクストの透明性と言えばいいでしょうか。数値の後ろ側に実践が透けて見えるようになりました。このことの意義は不明ですが、透明性が増すにつれ、面白さも増してきています。

何が面白いのかと言うと、制約と想像が共存している点かもしれません。一方で、数値を前提にするため、それ自体が制約になります。他方で、数値の背後にある実践に正解はないため、好き勝手に考える余地があるというわけです。

特にオチはないですが、再開第1回はこれにて終幕としたいと思います。こんな要領で、今後不定期で書いていくつもりです。引き続きよろしくお願いします。