ワークエンゲージメントを調べながら

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私の仕事が面白いのは、自分の普段の探索範囲とは別の方角から依頼をいただける点です。一例を挙げると、昨年辺りからワークエンゲージメントを含む幾つかプロジェクトに参加しており、研究・実践・サービスの動向を調べるようになっていますが、私一人だったら一生涯触れることがなかった領域でしょう。

これはワークエンゲージメントに限りませんが、ある領域について調べる時に、その領域の「境界」「構造」「歴史」を把握することが大事だと思っています。境界とはその領域における議論の範囲、構造とは議論の枠組み、歴史とは境界や構造の構築プロセスなどを指します。

当該領域についてある程度見聞きしていくと、境界・構造・歴史が一定のレベルで見えてきた、と感じる瞬間が訪れます。一般的には、その瞬間で慢心するのは危険ですが、私の仕事の場合は、慢心する前に次の領域に旅することになるため、むしろ、いかにスピーディに境界・構造・歴史をつかめるかが大事になります。

もっといえば、実際的には、ある領域について探索しながら、同時並行で他の複数の領域についても探索していきます。そうすることで頭の中はひどく混乱するのですが、ここにおける混乱が、思いもよらぬ領域間の知識の結び目を作ってくれることもあり、その結び目が実践のブレークスルーになることもしばしば経験してきました。

大学院生時代は体系だって一つの両息を深められず、それを問題視されることもあったのですが、興味深いことに、その点が今では私、及び、弊社のコアコンピテンシーの一つになっているので、何が武器になるのかは分からないものです。