視座の変容

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創業当初、事業における各構成要素に独自性を帯びさせようと努めていたものです。出来る限り全ての要素を尖らせて、その尖った要素を掛け算していけば、世の中のどこにもない事業システムを構築することができる。斬新な事業システムを提示できれば、上手くいく。そう考えていました。

しかし段々、構成要素それぞれに目を向けるよりも、それらの関係性を設計するところに注力した方が良いのではと思うようになりました。更に言えば、独自性さえもあらかじめ気にする必要はなく、事業の構成要素の関係性全体が総じて中期的に良い方角を向いていればそれで良い。そんな認識に辿り着いています。

つまり私の経営の視座は、細部へのこだわりから全体感の把握へと進んできたわけですが、結局のところどんな視座がより良いのかは未だに不明です。ただ、後者の視座の方がある程度の結果を出しつつも楽しく継続していけるので、個人的には良い形で視座が変容してきたのかなと思っています。