作文を書き続ける

ふと昔のことを思い出しました。小学生の頃、毎週1本の作文を書いていました。とはいえ、即座にまとまった文章が浮かぶようなイベントが、週1のペースで発生するわけではありません。 私は次第にネタに困るようになりました。仕方ないので「書くことがない」…

創業経験者へのインタビュー

私自身の創業プロセスを書籍にまとめ始めていることは、既に本ブログで言及した通りです。書籍を執筆する中で、私は「自分以外の創業経験者がどのような世界を見てきたのか」に大きな関心を持つようになりました。 そうした関心は私を動かし、私は自然と創業…

久しぶりに組織学会へ

6月17日に滋賀大学で開催された組織学会に行ってきました。学会の研究発表大会に足を運んだのは実に久しぶりでした。この数年は、ビジネスリサーチラボの仕事があり、なかなか行けずにいました。 組織学会は2日間開催されていたのですが、今回は1日目のみの…

クリエイティビティの経営学

6月8日に、東京大学において「クリエイティビティの経営学」という研究会を開催しました。講師の稲水伸行先生が経営学におけるクリエイティビティ研究を紹介した後、参加者同士の議論時間を設定しました。終始穏やかな雰囲気の中で会は進みました。 当日、稲…

他者への関心

昨年の暮れ辺りから、私自身の創業期を振り返り、その時々において私から見えた景色を相互に関連付け、一冊の本に編み上げようと日々格闘しています。 この執筆プロセスは、自分の経験と向き合い続けることを要請するわけですが、興味深いことに、自分の経験…

楽しく過ごそう

私の経営するビジネスリサーチラボには、「楽しく過ごそう」という標語があります。これは、過去の仕事経験から、喜怒哀楽を伴いつつ定まってきた価値観です。日常業務における細かな判断から、経営上の意思決定に至るまで、私も社員もこの価値観を参照して…

変わっても地元

先の週末は大阪に帰省していました。土曜は友人宅でバーベキューをしました。雨が心配でしたが、昼からは曇り空をキープしてくれました。涼しい中、肉を食べられて、むしろ幸運だったと言えます。 日曜は実家近辺を散歩しました。前に帰省した際には工事して…

連載「人事のジレンマ」が開始

何か書きませんか。そう声を掛けていただいたのは、昨年の11月ごろだったでしょうか。『賃金事情』という業界誌の編集者から、連載のお話をいただいたのでした。別誌において、かつて私の連載を担当していただいた方でした。 編集者と連載テーマを打ち合わせ…

組織科学のコラム

2017年3月20日に出版された『組織科学』第50巻3号に、「経営学と臨床」と題したコラムを書きました。『組織科学』は経営学系の学会である組織学会の学会誌で、白桃書房から出版されています。今回、私がコラムを執筆したのは、「視点」という枠です。 研究知…

平均一万歩

私はiPhoneを長らく使用していますが、これまで全く気づきませんでした。自分の歩数がアプリに水面下で記録され続けていることを、です。 「ヘルスケア」というアプリの中に毎日の歩数が蓄積されています。好奇心でこれまでの歩数記録を覗いてみました。一日…

バタバタしたくない

昔から直前になって慌てるのが、どうも好きではありません。計画通り進まないのが嫌だというわけではなく、もっと単純かつ根源的に、バタバタすること自体が嫌なのです。 実際、バタバタして帳尻を合わせるぐらいなら、落ち着いて諦めた方がいくらか気分が楽…

本を執筆する

今のビジネスリサーチラボのような取り組みを始めてから、10年が経とうとしています。長いのか短いのか分かりませんが、およそ珍しい実践に一定期間携わってきたとは思います。 この頃は、私の触れた世界を書籍にまとめられればと考え、執筆を進めています。…

空腹の組織論

私も所属している組織学会の学会誌『組織科学』においては、特集号が組まれるようになっています。現在募集している特集は「組織の危機」というテーマです。 私自身は論文を投稿する予定はないのですが、先日、研究室を同じくした仲間と話している時に、「組…

いつのまにか、花粉

ついにやってきました。花粉の季節です。辛い時期が始まります。毎年、靄がかかった空気とどんよりとした眠気が、花粉開始の兆しです。 花粉症に一体いつからなったのか、明確な記憶はありません。10代の頃は恐らくなかったと思います。20代のどこかで発症し…

文章の書き方

文章を書く時の進め方は、自分なりの方法を開発しては修正し、その繰り返しの中で、現在の状態まで辿り着いています。他の人とどのぐらい共通性があるのか全く不明ですが、簡単に紹介したいと思います。 まず、頭の中に浮かぶ言葉を断片的に取り出します。取…

分岐の可能性

本を読んでいて気持ちが高揚する時があります。どんな時にそうなるのかを、ふと考えてみました(暇なのでしょうか。いいえ、そうではありません)。 一つ共通していそうだと思ったのは「分岐の可能性」を感じる時です。ここにおける分岐とは、本の中で目にし…

寝ることも仕事のうち

これは比喩ですが、白と黒と言った色合いで進んでいる物事を、グレーや別の色に変更しなければならない時があります。あるいは、気づけば色が変わっている時があります。 この種の変更を前提に前に進むために、私自身の納得感を集中的に醸成しようとするのが…

不在

組織の中には、注意深く隠されているがゆえに、隠されていた事実自体がいつのまにか忘れ去られ、そこには存在しないものとして扱われるようになってしまったものがあります。 弊社の調査においては、そのようなものを白日のもとにさらすことがあります。それ…

書くこと、話すこと、写真

新しい年になりました。良いタイミングだと思い、プロフィール写真を撮り直しました。前回の写真は講演中の様子をカラーで収めていました。対して今回のものは何も話さずに座っています。 プロフィール写真を変更するのは、およそ1年ぶりでしょうか。その背…

明けまして文体の話

明けましたね。今年もよろしくお願いします。さてこの頃、「文体」に関心が出てきています。同じ内容でも文体が違えば言葉の響き方が異なり、読後の印象にも影響します。 例えば私で言えば、(乱暴な分類ではありますが)リスクを回避しながら慎重に書く文体と…

直感

なんとなくまずい気がする。そのような直感が働くことがたまにあります。ところが、直感を他者にどう伝えれば良いか、少々悩ましく思います。 というのも、ビジネス・コミュニケーションでは自然と理由が求められます。主張に理由が付帯すれば、主張者の説明…

フレイレに思いを馳せる

少し乱暴な言い方ですが、企業には支配的論理があります。支配的論理は、制度、慣行、文化など社内の多岐にわたって浸透しています。そうした浸透が全体として、特定の論理を「支配的」にしていくとも言えます。 支配的論理に「反する」取り組みは、一見、強…

フィールドの創造

大学院生時代からの研究仲間の伊藤智明さんが、日本ベンチャー学会で学会賞を受賞しました。その知らせを聞き、早速、昨日、伊藤さんと祝杯をあげました。 「企業家の失敗」を「探索」したのが伊藤さんの受賞論文です。ここにおける「探索」は、一般性を頂点…

安心感、文法、位置取り

(乱暴な表現ですが)一般企業と比較すると、ビジネスリサーチラボは、「議論」が量・質ともに求められる会社です。ここでいう議論は、会議とイコールではありません。 公式的にも非公式的にも、同期的にも非同期的にも、口頭でも文字でも、他者と議論を行い…

形式に注目する

ビジネスリサーチラボでは、企業から依頼を受け、量的調査だけではなく、質的調査を実施することがあり、そのための手法として「インタビュー」を選択することがあります。 インタビューのデータを分析する際、私たちはしばしば「内容」に注意を払いがちです…

心地よい混乱

芥川賞受賞作『コンビニ人間』を読みました。小説家の想像力と筆力には心から脱帽します。内容は実際に読んだほうが良いと思うので、やや抽象度の高い感想(感覚?体験?)のみ。 誰しも、特定の現象・人物に対して「これは変だ」と思う感覚を持っているので…

そのものと向き合わない

私は音楽が好きです。比較的多くの音楽を聴いてきた方だと思います。夜を徹して音楽を作るほど、のめり込んでいた時期もありました。 ところがここ数年、新しい音楽をフォローするエネルギーを持てずにいます。90年代の音楽をリピートしている自分がいるので…

偶然の再訪

ビジネスリサーチラボでは、現実に関する理解を深めるため、日常的に研究を調べる機会があります。研究を調べる際には、しばしば「検索」という手段を用います。 個人的に興味深いのは、一見関係ない議論をフォローしていたり、異なる専門性を持つ人と雑談し…

遠さ、楽しさ

遠いところ、それも、いつたどり着けるか予想もつかない遠さ。目的地が具体的に描けているわけでもない。そんな場所に向けて歩いていく時に何が大事だろうかと、よく考えます。 あ、ビジネスリサーチラボの話です。弊社は「臨床」というコンセプトを掲げて事…

雪と日常の記憶

今日の午前、首都圏は木々が白くなるほど雪が降っていました。にもかかわらず、私が出社する時間は幸いにも電車のダイヤ乱れもひどくなく、安堵しました。 雪が降るたびに思うのですが、昔からこんなに毎年降雪があったでしょうか。小・中学生の頃を思い返す…