恵比寿から移転します

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早いもので、事務所を恵比寿に移転してから4年が経とうとしています。恵比寿の前は渋谷の宇田川にありました。宇田川は騒々しかったので静かな場所を、ということで恵比寿に来たのですが、そこからもう4年なのです。

それにしても、恵比寿には沢山の良質な飲食店がありました。特に4丁目周辺は素晴らしかった。総じて独自性があり、かつ、美味でした。次の場所も食と静かさを重視して選んでいます。もうすぐ正式に決定するのではないかと思います。決まったらお知らせします。

採用に関する本を書き終えました

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昨年は1年にわたって本を執筆していました。株式会社パフの釘崎さんとの共著で『「最高の人材」が入社する採用の絶対ルール』というビジネス書です。採用の世界にある誤った常識をエビデンスに基づいて批判し、その上でより効果的な考え方と方法を記述しています。

手前味噌ながら、採用の進め方についてここまで論理的かつ具体的に詳述した本は珍しいのではないかと思います。採用担当者、経営者、面接官の方々に手にとっていただけると有り難いです。

この本を書くプロセスにおいて編集者とやりとりする中で、「自分の文章の癖」に気づくことができました。私の原稿に対して、類似したコメントが編集者から重ねて寄せられるからです。お蔭で文章を構成することに幾らか自覚的になれた気がします。

2019年が始まりました

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明けましておめでとうございます。2019年になりました。今年も相変わらず株式会社ビジネスリサーチラボと株式会社六甲舎の経営に取り組んでいければと思います。

「事業づくり」が一段落したビジネスリサーチラボは、広義の「組織づくり」を行う一年になりそうです。他方、六甲舎はまだ「創業期」にあり、変動に身を任せていきたいところです。

個人としても、知識の海を揺蕩いつつ、けれども沈まず、楽しんで過ごしていきたいと考えています。皆様、今年も宜しくお願いします。

新しい知識を獲得し続ける

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株式会社ビジネスリサーチラボへの依頼内容は、①社内の既存知識で完遂できるものと、②新規の知識を獲得する必要のあるもの、という二種類に大別できます。

創業当初は②がほとんどの割合を占めていましたが、年数を重ねるごとに①の割合が増えてきています。今では7・8割は①に該当している気がします。

これは経験によって知識が積み上がってきていることを意味しますが、見方を変えれば、新しい知識を獲得する機会が減りかねない状況であるとも言えます。

そのような背景を踏まえて弊社では、①のタイプの依頼が来た場合にも、新たな知識の獲得をプロジェクトの中に組み込むようにしています。知識の探索範囲を広げたり深く掘り下げたりすると、新しい知識に出会えます。

新しい知識を獲得し続けることによって、弊社から顧客に対する提供価値を維持・増大させていけますし、更には知的探索を日常化することで知識の吸収能力を高められます。

手書きを味わう

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新卒採用支援事業を手がける株式会社パフの釘崎さんと、採用に関する本を執筆しています。原稿は無事書き終え、いまは初校を確認する段階まで来ています。

自分たちで書いた原稿でありながらも、明瞭に編集され、書籍の体裁をとったものを目をすると、他者の作成物のように感じるから不思議です。脱稿から期間があいていることも影響しているのかもしれません。

これまで原稿を書くときはPC及びキーボードで打ち込んでいたのですが、初校の確認からは赤ペンで直接書き込む形式になります。

普段仕事をしていても文字を書く機会は多くなく、あったとしても自分用メモに限られます。そのため、初校の確認とはいえ、共著者と編集者がチェックする前提のもと手書きの文章あるいは単語を添えるのは、いつもは使わない神経を使います。

採用の本は順調にいけば来年1月に刊行される予定です。順調にいくように進めていかなければなりませんね。

第8期が始まりました

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10月から株式会社ビジネスリサーチラボの第8期が始まりました。第7期もお陰様で成果をおさめることができました。ご支援いただいている方々に感謝申し上げます。

弊社が何をしている会社か分からない方も多いでしょう。それでも第8期に至るまで一定の実績を積み重ねて来られたのは非常に幸運なことです。第8期の開始にあたって、改めて事業概要を説明できればと思います。

弊社は、私が元々アカデミックキャリアから創業したということもあり、研究の知識と実践の知識を両方活かして顧客企業にサービスを提供しています。産業界で学術的な知見をより活用していければ、というのが創業以来の問題意識です。

具体的には、3つの領域でサービスを提供しています。①まず、人事サービス企業から委託を受けてHR系商品を共同開発しています。特に多いのは、組織診断(サーベイ)や適性検査(アセスメント)の共同開発です。

②次に、個別企業の人事部門から委託を受けて、社員向けの調査を行なっています。アンケート、インタビュー、人事データ分析等、定量・定性を問わず、オーダーメイド型の調査を実施し、課題発見・解決に繋げています。

③最後に、経営層からの依頼を受け、人事に関するコンサルティングも行っています。組織を拡大する最中にある中小企業が多いでしょうか。

つまり、①HR系商品の開発支援、②オーダーメイド型調査の実施、③経営者向けの人事コンサルティングというのが、弊社の提供しているサービスです。

これらのサービスは第8期までのプロセスの中で少しずつ形になり、実績を蓄えてきたものです。第8期もこれまでの実績に基づいて、3つのサービスを提供していければと考えています。今期もよろしくお願いします。

思考を喚起し続ける仕掛け

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ビジネスリサーチラボの仕事においては、限られた時間の中で、新しい知識の構造を立ち上げる必要のある場面にたくさん出くわします。そして、そうした効率的な知識構築のためには、如何に濃密な思考を実現できるかが鍵になります。

弊社では学術界の知識と産業界の知識を両方とも取り扱っていますが(このことが弊社の特徴の一つとなっています)、思考の量と質を確保するために「相互比較」に基づく「乖離」を意識的に作り出そうと努めています。二つほど例を挙げて、このことを説明しましょう。

学術界における研究成果と産業界における事例の間に「相違点」を見出すのが、その一例です。ここにおける相違点は、学術界の知識と産業界の知識を相互比較した際に浮かび上がる乖離であり、それは私たちを思考へと誘います。何故そこに相違点が発生しているのか、という具合に。

更に、学術界の知識と産業界の知識を獲得する、それぞれのプロセスにおける「違和感」に敏感になるのも有効な手段です。ここにおける違和感は、学術界の知識と自身の現有知識、及び、産業界の知識と自身の現有知識を相互比較した際の乖離が、感情として発露したものであり、それはやはり思考を喚起するのです。