楽しく過ごそう

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私の経営するビジネスリサーチラボには、「楽しく過ごそう」という標語があります。これは、過去の仕事経験から、喜怒哀楽を伴いつつ定まってきた価値観です。日常業務における細かな判断から、経営上の意思決定に至るまで、私も社員もこの価値観を参照しています。

「楽しい」とは、様々な側面を含む言葉です。例えば根源的な側面で言うと、お金が無かったら楽しくないでしょう(特に、お金が無いことから生まれる焦燥感は苦しいものです)。キャッシュの問題を回避するのは、楽しさをもたらす前提となり得ます。

しかし、お金があったらそれで完全に楽しいかと言えば、そういうわけではありません。誰と、どんな仕事を、どう進めれば楽しいのか。私も社員も、「楽しく過ごそう」という価値観を手元に置いて、日々格闘しながら、工夫を積み重ねています。

変わっても地元

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先の週末は大阪に帰省していました。土曜は友人宅でバーベキューをしました。雨が心配でしたが、昼からは曇り空をキープしてくれました。涼しい中、肉を食べられて、むしろ幸運だったと言えます。

日曜は実家近辺を散歩しました。前に帰省した際には工事していた建物が新しい姿を見せていたり、工事の予兆もなかった建物が突然、別の建物に入れ替わっていたりしていました。

こうして町が部分的に変化し、やがて原型をとどめなくなっても、その場を訪れると「地元に戻ってきた」という感覚になれるのは、実に良い錯覚だと思った次第です。

連載「人事のジレンマ」が開始

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何か書きませんか。そう声を掛けていただいたのは、昨年の11月ごろだったでしょうか。『賃金事情』という業界誌の編集者から、連載のお話をいただいたのでした。別誌において、かつて私の連載を担当していただいた方でした。

編集者と連載テーマを打ち合わせすることになり、当日までの間に、「どんなことが書けそうか」と思考を重ねました。その結果、「あえてソリューションを出さない記事を自分なら読んでみたい」という考えに辿り着きました。

業界誌における多くの記事は、何らかのソリューションを提示するか、ソリューションを出すべき前提で課題を指摘する傾向にあります。その中で、「もやもやとした思考の種を残すことが主眼の連載があったら面白い」と思ったのです。

その発想が「人事のジレンマ」という連載にまとまり、4月に第1回が公刊されました。4月のテーマは「女性活躍」でした。1ヶ月に1回の連載ですので、次は5月に公刊されます。5月のテーマは「新卒採用」の予定です。ジレンマを示すことで、悩み深い読後感をお届けできれば幸いです。

http://www.e-sanro.net/jinji/j_books/j_chinginjijo/a20170405/

組織科学のコラム

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2017年3月20日に出版された『組織科学』第50巻3号に、「経営学と臨床」と題したコラムを書きました。『組織科学』は経営学系の学会である組織学会の学会誌で、白桃書房から出版されています。今回、私がコラムを執筆したのは、「視点」という枠です。

研究知見を縦横無尽に用いながら、今ここには無いより良い組織実践を作り上げようとする「臨床」実践に関して、簡単に論考しています。文体としてはあえてアカデミックライティングを注意深く除去し、臨床に携わる面白さをまとめました。

組織学会会員の方は、これから届く『組織科学』を読んでいただけると嬉しく思います。会員ではないものの、ご興味をお持ちの方は、よろしければ下記URLから入手してみて下さい。

http://www.hakutou.co.jp/book/b285613.html

平均一万歩

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私はiPhoneを長らく使用していますが、これまで全く気づきませんでした。自分の歩数がアプリに水面下で記録され続けていることを、です。

「ヘルスケア」というアプリの中に毎日の歩数が蓄積されています。好奇心でこれまでの歩数記録を覗いてみました。一日平均10000歩とありました。想像以上・・・。

昨日に至っては18000歩以上も歩いていました。これは13キロを超える距離を歩いている計算になります。ここにおける歩数や距離の算出方法は横に置き、「運動してるやん」という気持ちに浸りたいと思います。

バタバタしたくない

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昔から直前になって慌てるのが、どうも好きではありません。計画通り進まないのが嫌だというわけではなく、もっと単純かつ根源的に、バタバタすること自体が嫌なのです。

実際、バタバタして帳尻を合わせるぐらいなら、落ち着いて諦めた方がいくらか気分が楽です。勿論、後者の方法に成果が伴うかどうかは別の話ではあります。

そのような私も、さすがに諦めるばかりでは事業が成り立たないと学び、今では事前に計画を立てるようになっています。とはいえ、バタバタすることへの嫌悪感を避けるために計画しているという理由付けが、未だに私の中にあるのでした。

本を執筆する

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今のビジネスリサーチラボのような取り組みを始めてから、10年が経とうとしています。長いのか短いのか分かりませんが、およそ珍しい実践に一定期間携わってきたとは思います。

この頃は、私の触れた世界を書籍にまとめられればと考え、執筆を進めています。経営実践と研究実践に関して新しい側面を見せられますように。そう祈りながら、ちびちびと書いています。

それにしても、未完成の本の内容について話をする機会が時々ありますが、未だ無い構想を語るのは神経を使いますね。当事者としては、そうした構想語りに対して、まずは肯定的な受容で応えてほしいと思うのでした。