連載「人事のジレンマ」が開始
何か書きませんか。そう声を掛けていただいたのは、昨年の11月ごろだったでしょうか。『賃金事情』という業界誌の編集者から、連載のお話をいただいたのでした。別誌において、かつて私の連載を担当していただいた方でした。
編集者と連載テーマを打ち合わせすることになり、当日までの間に、「どんなことが書けそうか」と思考を重ねました。その結果、「あえてソリューションを出さない記事を自分なら読んでみたい」という考えに辿り着きました。
業界誌における多くの記事は、何らかのソリューションを提示するか、ソリューションを出すべき前提で課題を指摘する傾向にあります。その中で、「もやもやとした思考の種を残すことが主眼の連載があったら面白い」と思ったのです。
その発想が「人事のジレンマ」という連載にまとまり、4月に第1回が公刊されました。4月のテーマは「女性活躍」でした。1ヶ月に1回の連載ですので、次は5月に公刊されます。5月のテーマは「新卒採用」の予定です。ジレンマを示すことで、悩み深い読後感をお届けできれば幸いです。
http://www.e-sanro.net/jinji/j_books/j_chinginjijo/a20170405/
組織科学のコラム
2017年3月20日に出版された『組織科学』第50巻3号に、「経営学と臨床」と題したコラムを書きました。『組織科学』は経営学系の学会である組織学会の学会誌で、白桃書房から出版されています。今回、私がコラムを執筆したのは、「視点」という枠です。
研究知見を縦横無尽に用いながら、今ここには無いより良い組織実践を作り上げようとする「臨床」実践に関して、簡単に論考しています。文体としてはあえてアカデミックライティングを注意深く除去し、臨床に携わる面白さをまとめました。
組織学会会員の方は、これから届く『組織科学』を読んでいただけると嬉しく思います。会員ではないものの、ご興味をお持ちの方は、よろしければ下記URLから入手してみて下さい。
バタバタしたくない
昔から直前になって慌てるのが、どうも好きではありません。計画通り進まないのが嫌だというわけではなく、もっと単純かつ根源的に、バタバタすること自体が嫌なのです。
実際、バタバタして帳尻を合わせるぐらいなら、落ち着いて諦めた方がいくらか気分が楽です。勿論、後者の方法に成果が伴うかどうかは別の話ではあります。
そのような私も、さすがに諦めるばかりでは事業が成り立たないと学び、今では事前に計画を立てるようになっています。とはいえ、バタバタすることへの嫌悪感を避けるために計画しているという理由付けが、未だに私の中にあるのでした。
本を執筆する
今のビジネスリサーチラボのような取り組みを始めてから、10年が経とうとしています。長いのか短いのか分かりませんが、およそ珍しい実践に一定期間携わってきたとは思います。
この頃は、私の触れた世界を書籍にまとめられればと考え、執筆を進めています。経営実践と研究実践に関して新しい側面を見せられますように。そう祈りながら、ちびちびと書いています。
それにしても、未完成の本の内容について話をする機会が時々ありますが、未だ無い構想を語るのは神経を使いますね。当事者としては、そうした構想語りに対して、まずは肯定的な受容で応えてほしいと思うのでした。
空腹の組織論
私も所属している組織学会の学会誌『組織科学』においては、特集号が組まれるようになっています。現在募集している特集は「組織の危機」というテーマです。
私自身は論文を投稿する予定はないのですが、先日、研究室を同じくした仲間と話している時に、「組織の危機」と言われて、私はほとんど反射的に「空腹」をイメージしました。
レーズンパンをかじりながら、中野の居酒屋が立ち並ぶ地域を徘徊した、かつてのちょっとした思い出が蘇ったのでした。実にお腹が空いてたまらない日々でした。組織の危機でした。合掌。
いつのまにか、花粉
ついにやってきました。花粉の季節です。辛い時期が始まります。毎年、靄がかかった空気とどんよりとした眠気が、花粉開始の兆しです。
花粉症に一体いつからなったのか、明確な記憶はありません。10代の頃は恐らくなかったと思います。20代のどこかで発症したのでしょう。しかし、よく覚えていません。
これだけ苦しめられている花粉症であるのに、「この年だ」と発症時期を特定できないのは、不思議です。物事は往々にしてそういうものかもしれませんが。